一昨日、9日間ボランティアスタッフとして参加した第18回東京国際映画祭が閉幕しました。
開期中は、これまでにないほどの有名人・芸能人を見て、映画祭というものの裏側をじっくり観察して、と、なかなか出来ない経験を楽しんでおりました。
突然ですが、映画祭オリジナル・ドコモダケ。
今回一番印象に残っているのは、ヒルズのアリーナで650人の観客にアナウンスをしたこと。
(そんなに多いとはその時は知りませんで。知らぬが仏とはまさに・・・)
いきなり「ちょっと、これ中国語と英語で言って」と指示されたことをその場で訳し(相当適当)、失礼なことにステージ裏でスタンバっている数々のスタアの皆さんにおしりを向けつつ伝えたのですが、なんせドのつく素人の私、ここ数年ない緊張具合で気が遠くなりそうでした(w
その他にも、張藝謀、候孝賢、蔡明亮といった大監督方にお会いするなど、ちょっと普通では考えられないくらい貴重な体験ばかり。
・・・しかも蔡監督には、蔡監督と存じ上げずに「你好!」なんて気軽に声を掛けてしまいました
(^^;
何よりの収穫は、普段出逢えないような人たちと一緒に働けたこと。
私たち広報の語学ボランティアは海外マスコミの対応が主な仕事。
中国・台湾・香港のプレスの人たちとは毎日顔を合わせるうち、専門用語(「ホワイト(バランス)をとる」を中国語でなんて言うとか)を教えてもらったり、「今度は台北で一緒にお茶しよう」と約束したり、なんだか最後は友達のようになっていました。
ボランティア仲間とも、最初のうちは「立ちっぱなしでつらいよねぇ、まだあと○日もあるし~(/_x)」とこぼし合ってばかりだったのが、終わりの頃になると自然に口をついて出るのは「もうちょっとで終わりだねぇ。寂しいねー」に変わって。
世代も経歴も、今の生活も全く異なるみんながひとつになってこの映画祭を作っていたんだと、打ち上げで他の担当部署の子たちと夢について語りながら、寂しい寂しいと泣く20歳の女の子の頭を撫でながら実感していました。
一期一会、かも知れないけれど。
でもまたどこかで、連絡先を交換しなかったみんなともばったり逢えたりしたらいいなぁ。
私も、若いもんや他国のみなさんに負けんよう、まだまだがんばらにゃー(^^)