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台湾研修6 * 製茶・肆 *
※ 「杉林渓烏龍茶」作り 1は>>こちら  2は>>こちら  3は>>こちら

すっかりさぼってしまいました。
杉林渓烏龍茶・春茶作りもいよいよ終盤。
前回、殺青で発酵を止めた茶葉を布でくるみ揉捻し、その後乾燥させるとようやく今回の我々の最終目標、荒茶(あらちゃ/中間加工茶)の出来上がりです。
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殺青以降はここで行います。揉捻機(右)と乾燥機。




釜炒り機から出した茶葉を大きな布に包んで(団揉)、望月と呼ばれる揉捻機で均等に揉みこんでいきます。
(画像がないので、友人から借りられたらまた後日アップします。)
※ 現場では、機械の形状が丸いので望月?みたいな説明もあった(気がする)けど、どうやらここで使用した揉捻機は、明治時代に静岡県の望月発太郎氏によって考案された「望月式手動揉捻機」というものの後継機?らしいです。

揉捻が済むとすぐに布から茶葉を取り出します。玉解きと呼ばれる作業です。
この時に茶葉の湿気や熱を逃がします。
皆さんもよくご存知の凍頂烏龍茶などの高山茶や鉄観音に代表される、(半)球状の烏龍茶を製造するには、団揉→揉捻→玉解き→復焙(再加熱)を約20回も繰り返さなくてはならないとのこと。
団揉はもの凄い力仕事。
釜炒り直後の茶葉は熱いし、なんせ台湾は暑い!(おすすめシーズンは2月(・∀・)♪)
汗だく・疲労困憊必至の過酷な作業です。
改めて茶農の皆さんに尊敬の念を抱き、感謝せずにはいられません。

さてさて、玉解きした茶葉を乾燥機に入れ、乾燥した茶葉が出てくればとうとう自分で作った荒茶の完成!
この瞬間、感動というより、「やっと終わった・・・」と安堵したというのが正直なところ。
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我的荒茶(^^)

製茶のシーズンにはこんな徹夜作業を10日間は続けなくちゃいけないのよ、と、後にこの茶農の娘さんから聞き、とてもじゃないけどここのヨメにはなれんわぃ・・・と思った私です。

最後は18人全ての荒茶を、鑑定杯でテイスティング。
茶葉と茶液の香り、水色、味、茶葉の形状・色などを品評しあいます。
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3gの茶葉を100℃・150ccのお湯で6分間(荒茶のため)抽出。

外はもうすっかり明るい・・・どころか紫外線強し!
もう9時過ぎてるんだもんね・・・眠たひ・・・。


この後ホテルに戻りシャワーだけ浴びて、結局一睡も出来ぬまま凍頂山やら台中やらでの研修が続きました。
とにかく寝不足に弱い私。
我が家に帰ってきた時には、全ての歯がグラグラしてたくらい疲れましたです。

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さようなら、杉林渓。さようなら、茶摘みのおばちゃん。


台湾研修の模様はまだ続きます~。
ちなみに、当ショップの1周年記念感謝セールは明後日5月31日(注文分)までです~。
by linglong | 2005-05-29 21:29 | 台湾
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英国生まれ、東京育ち。前世は台湾人(?)。十数年前にチャイニーズポップスにハマり、台北に留学。その後、米・シアトル~NYCへ渡りエンタ関係のビジネスを学ぶ。現在、0歳児育て満喫中。

by linglong